攻守の要として試合をコントロールする選手をボランチと言います。ボランチ(VOLENTE)とは、ポルトガル語でハンドルや舵と言う意味です。主な役割は、
1.攻めこんでくる相手選手から直接ボールを奪う
2.走りこんできてパスを受けようとする相手選手をマークする
3.パスをインターセプトしながら中盤での守備のバランスを調節する
4.相手選手からボールを奪った後に攻撃の形を作るための起点になったり積極的に攻撃に参加したりする
などです。
■ロマーリオを封殺したバレージの見えざる動き
たとえば、1994年ワールドカップの決勝でイタリアがブラジルと対戦したとき、イタリアのバレージは読みを効かせたプレーでロマーリオを付かず離れずケアしていた。攻め上がるロマーリオの前に、どこからともなくスッと現れて彼のシュートコースを消す。その動きに天才肌のブラジル人ストライカーも、徐々に自分本来の動きを失っていくのだが、このバレージの一連の動きは、ボールだけを追っていたのでは見えてこない。(「サッカーの楽しみかた」より。木ノ原久美(ジャパン・タイムズ記者))